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ダイヤモンドは割れない?

こんにちは、スタッフの藤田和佳奈です。

 

ダイヤモンドといえば「世界で一番硬い宝石」といわれることから、割れたり欠けたりしないと思われている方も多いと思います。

いくらダイヤモンドといえど、欠けたり割れたりすることはあります。

宝石には以下に示す、3つの耐久性の基準がございます。

 

宝石の耐久性を表す3つの基準

①硬度:キズや摩耗に対する強さ

②靭性:割れや欠けに対する強さ

③安定性:光や熱などによる物理変化や化学変化に対する強さ

 

ダイヤモンドは硬度と安定性については優れていますが、靭性は劣ります。

つまりモース硬度においては最高値(モース硬度10)のダイヤモンドですが、割れない欠けないとは別のこととなります。

※【モース硬度とは】主に鉱物に対する硬さの尺度の1つです。ここでいう硬さの基準は「あるものでひっかいたときの傷のつきにくさ」であり、「たたいて壊れるかどうか」の堅牢さではない。

※【靭性とは】物質の脆性破壊に対する抵抗の程度、あるいは亀裂による強度低下に対する抵抗の程度のことで、端的には破壊に対する感受性や抵抗を意味する。材料の粘りの強さとも言い換えられる。

 

モース硬度別、宝石例


【モース硬度:宝石】

10:ダイヤモンド

9:ルビー、サファイア

8.5:アレキサンドライト、キャッツアイ

8:エメラルド、トパーズ、アクアマリン

7.5:ガーネット、トルマリン

7:アメシスト、翡翠

6.5:タンザナイト、ペリドット

6:オパール、トルコ石

5.5:ラピスラズリ

5:アパタイト

4:マラカイト

3.5:コーラル、真珠

3:大理石、カルサイト

2:石膏、琥珀

1:滑石

 

靭性別、宝石例


【靭性:宝石】

8:ルビー、サファイア

7.5:ダイヤモンド

6:ペリドット

5.5:エメラルド

5:トパーズ

3.5:アパタイト

※数字が大きいほど割れや欠けに強いです。

 

ダイヤモンドの劈開性とは

ダイヤモンドには劈開性というものがあります。劈開性とは、物質には規則的な原子の配列により、強い方向と弱い方向があることをいいます。弱い方向に力が加わると、割れや欠けに繋がります。しかしこの劈開性のおかげでダイヤモンドを美しくカッティングすることが出来ているのです。劈開性はダイヤモンドの弱点であり、美しいダイヤモンドが生まれる上でなくてはならない性質でもあります。

 

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